メインクーンラヴ

私の仕事と闘病の日記です

好きではなかっただろうと今は思う

彼は誠実な面もあった。

他の人と逃げるという事はなかったし、他の人を連れ込むこともなかった。

ただひたすら私を追い込み続けた。

私のことをほんの少しでも好きだったら、できないだろうと思うことを

淡々とやり続けたことを、今でもありありと思い出してつらくなる。

私は一方的に愛していたのだろうと思う。

私が好きだったのだから仕方ない。

本当に好きだった。

 

金属製のモップの柄で、足全体が紫色に変色するまで殴られた。

機械操作やカーナビの設定など、数回失敗すると顔を殴られた。

絶対逃げたり逆らったりできなかった。

毎晩のように腰を叩くのだが、私が寝かせてもらえないので

うとうとすると「終了」が待っていた。

でも自分からは一度も出て行かなかった。

外気温4度のベランダの、ヒートポンプの室外機の前に出ろと

下着姿でスプレーで水を全身にかけられ、言われたときに初めて拒否した。

「殺す」と言われ、家を破壊すると言われ、私を裸で山中に放置すると言われ、

初めて警察に駆け込んだ。

恐ろしくて仕方なくなった。

1か月前に相談に行っていて良かった。話は通っていた。

 

今でも涙が出る。ずっと一緒にいるために頑張ったのに。

なんでそんなことをしたの?って。

やっぱり、私のことを好きではなかったと思う。

警察の人もそう言ってた。

「あなたは金づるだったんだよ」

私には稼ぎもそんなにはないけれど、あなたが働かなくても

月に5万円くらいはゲームに課金できていたし、

食事は用意していたから、そうだったんでしょう。

私はご飯と卵だけでも、彼にはきちんと栄養バランスを考えて

料理は下手だったけど、3食と甘いものと。

そして毎日のタバコと。

 

今、この家にたくさんの電子タバコのための道具や素材があって

目に入るたびに思い出してしまうけど、捨てることもまだできない。

まだ仲が良かったころ、別れたら1か月で忘れるでしょうと

あなたは笑っていたけど、5か月がたとうとしている今でも

毎日思い出して涙が出る。

 

あなたは私を全く好きではなかったんだなあって。